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卒FITとは
FIT(固定価格買取制度)による電力の買取期間が満了した太陽光発電のこと
認定容量10kW未満の住宅用太陽光発電は10年
今まで1kWhあたり42円で売電できていた価格が7〜12円と1/6〜1/4くらいにまで減ってしまいます。
FIT終了通知が来て何もしないと契約している電力会社の売電価格が一番安いシンプルプランに自動に移行となってしまいます。(7.15円/kWh【中国電力】)




そこで卒FIT後の太陽光発電の余剰電力の買取を実施している企業が、高い売電価格や魅力的なプランでアピールしています。
太陽光発電の売電先を変更して、なるべく高い売電価格で売りたいところですが、売電価格が高いからお得というわけではなく、売電価格が高い会社は、売電とあわせて電力も買うプランがセットで契約ということが多いです。
トータルでみたとき、売電が高くても電気代が高くなってしまう場合もあるので注意が必要です。
蓄電池という選択もありますが、まだまだ高く、我が家では今のところ検討していません。しかし蓄電池の設置も年々注目され、価格も下がってくると思うので注目していきたいです。
Contents
我が家の現在の家庭用太陽光発電の状況
発電設備受給開始 2012年2月
引き継ぎ受給開始日 2017年9月
買取終了 2022年3月
電力量単価 受給電力量1kWにつき42.00円
最大受電電力 3.9kW
あと1年4ヵ月で卒FITを迎える我が家も太陽光売電を考えなきゃいけない時期になりました。
切り替えには1〜2ヵ月かかるところもあるので、卒FITを近年に迎える方はぜひ早めにどうするか検討しましょう!
太陽光買取で参考になるサイト
↑こちらのサイトでは【2020年最新版】卒FIT後の太陽光余剰電力の買取価格、比較ー各電力会社が現段階で発表をしている太陽光発電の買取価格を詳しくまとめています。
エリア別でまとめてありますし、電力会社を切り替えた方の体験談も載っていますので参考になります。
それぞれの会社の特徴、価格だけでなく、この会社なら応援したいという視点からも検討できますよ。
↑こちらのサイトでは関西電力とループでんき0を比較シュミレーションしています。太陽光の発電量よりも夜間の電力使用量の方が多くなる場合、Looopでんき0にするとデメリットの方が大きくなってしまうことに言及しています。
無条件で売電価格が高いところは?
セット契約がなく売電価格が業界最高値級はスマートテックとENEOSの2社。
私の住んでいる地域の中国電力は7.15円/kWh。それプラス、ポイント還元(実質1〜2円分)があります。
ポイント分を入れても、明らかにスマートテック、ENEOSの方が買取価格が高いです。
出典画像:スマートテック
出典画像:ENEOS
Looopでんきはどうなの?
Looopでんきは、電力小売事業や太陽光発電所システムの販売、再生可能エネルギー発電所の運営を行う、2011年設立の新しい会社です。
使用電力量分として、実質相殺される余剰電力の上限は、当月の使用電力量。24.40円/KWhで相殺(中国電力の場合)
一読しただけでは???ですよね。
出典画像:Looopでんき
Looopでんきについて詳しく書いてあるサイトがいくつかありました。
その中で、株式会社ユニヴァースの西村さんのユニブロ
【卒FITでも実質29.5円の売電単価】お得なLooopループでんき0の仕組みと金額を参照させていただき、我が家のシュミレーションをしてみました。
株式会社ユニヴァースの西村さんは、卒FITや蓄電池に関することなどブログとYouTubeで分かりやすく説明されています。
Looopでんき0の電気代は?
Looopでんきの住宅用太陽光発電向け「Looopでんき0」で自宅の年間の電気使用量・料金、発電売電量・料金を用意し、シュミレーションしてみましょう。
2020年は1年間のデータが取れないので2019年1月〜12月でシュミレーションしてみました。
Looopでんき0電気料金の計算式
ユニヴァース西村さん宅の電気代
エクセルを使って計算してみました。
まず、ユニヴァース西村さん宅2019.1〜12から年間電気料金を出してみます。

表1.ユニヴァース西村さん宅のループでんき0料金算出

表2.ユニヴァース西村さん宅の中部電力料金算出


アユゴエ宅の電気代
我が家には太陽光の発電量や売電量がわかる「太陽光レポート」が見れるモニターがあります。
ループでんき0はこのモニターの数値から算出しました。
スマートテック、中国電力は実際、毎月で届くお知らせハガキから算出しました。
電気料金の締め日の関係で、モニターとお知らせハガキには誤差がありますが、22kWh程度、数百円の誤差で少ないのでそうしました。
- 2019.1-6レポート
- 2019.7-12レポート
我が家の2019.1〜12から年間電気料金を出してみます。

表4.アユゴエ宅のループでんき0料金算出

表5.アユゴエ宅のスマートテックと中国電力料金算出
ループでんき 126,559円
スマートテック 128,256円
中国電力 136,552円
という結果に。
ループでんき0と中国電力の差額が9,993円
スマートテックと中国電力の差が8,296円でした。
我が家の太陽光パネルは3.9kWと、発電量が西村さん宅の半分で、ペットのごえくんがいるので1日中エアコンをつけることも多く、電気代はけっこうかかります。

一番安い年間電気料金はループでんき0の126,559円。スマートテック(1kWhあたり10円)とループでんき0の差は1,697円とあまり差がありませんでした。
それに対し、ユニヴァース西村さんは宅は太陽光パネルが8kWで多く、日中家にいないことが多いので中部電力と比較した場合、年間39,443円も得でした。ENEOS(1kWhあたり10円)との比較では約17,000円の得とのことでした。
発電量が多いので、ループでんき0だと年間電気料金が46,443円と安い!
うらやましいです。
うちはどうすべき??
Looopでんき0で契約したら
スマートテックとLooopでんき0の差があまりなかったことと、Looopでんき0は太陽光発電量(現在の売電電力量)が夜間の電力使用量よりも多いか?少ないか?に左右されるので、夜間電力使用量が多いと電気代が高くなってしまう恐れがあります。
スマートテックに売電したら
スマートテックは買電の新規契約は不要のシンプルな売電契約のみなので、電気使用料金は今までと変わらず。
10円/kWhで売電する分かりやすいプランです。
我が家の場合、計算上はLooopでんき0の方がスマートテックより年間1,697円お得でしたが、生活リズムの変化や、夜に電気代が高くて夜に電気を使いづらくなってしまうことも考慮すると『スマートテックに売電』の方がシンプルで余計な心配もしなくていいと思い、卒FIT後はスマートテックに申し込もうと思います。



まとめ
以下に当てはまりそうな家ならループでんき0がお得かも!
- 太陽光パネルが搭載量が多く、1ヵ月の売電量が多い家や、太陽光発電する日中にあまり家におらず発電した電気の多くを売電する家
- 夜間に使用する電力より太陽光の余剰電力量の方が多い家
家の太陽光パネルの搭載kW、電気利用の時間帯などで料金に差が出てきますので、「ここが買い取り価格が高い」「ここがお得と言われてる」というだけで決めずに、自分の家でシュミレーションをし、生活スタイルなども考慮し、総合的に判断しましょう。
今後はますます自然エネルギー発電が推進されるので、動向に注目していきたいですね。